小児がんとは、文字通り子供が患うがんで、日本では年間2000~3000人が発症している、子供が亡くなる一番多い原因となっています。一言に小児がんといってもその種類は多く、発見が難しい。子供は細胞分裂が活発なため、進行も早いそう。
少女の名前は、唯さん。16歳の高校生で、9歳の頃からアイドル歌手を目指しています。CDデビューも決まっていました。
彼女の右足ふくらはぎの筋肉には悪性の腫瘍。5年後の生存率は20%ほど、と言われていました。
そんな中、少女は大きな決断をしました。骨に転移する前に、腫瘍のある右足を切断する、という決断です。
手術は10時間にも及びました。ですが、後の検査結果で肺とリンパに転移していることが判明。血液検査の結果も良くなく、抗がん剤を受けることもできなくなっていました。
それでも、唯さんは前に進み続けました。
病院のない日はレッスンに通い、特別な舞台のための練習をしたのです。
歌うのは唯さんのために作られた新曲。テーマは桜。
ステージに立ち、見事なパフォーマンスを披露します。
その後も、歌手を目指しリハビリを続ける唯さん。
がんという絶望的なことが身に降りかかっても、夢を諦めず前に進む唯さん。
文字で表すとよく見る話に見えるかもしれません。
しかし、自分の足を切断し、生きて夢を追い続けるその姿から学ぶものは、言葉では言い表しきれません。
生きる、という強い意志が動画を通して強く伝わってきます。